屋形船での花火見物について
夜空を彩る花火を観賞することは、屋形船体験で最高の魅力があると言っても過言ではないでしょう。ぜひお楽しみいただきたいと思います。
ただ、花火を見に行くための屋形船は、ほかのふつうの屋形船乗船とは少しちがった注意点が必要なところもあります。ここではそのポイントを整理していきます。
ですがまずは、屋形船から見る花火の魅力からお伝えしたいと思います。
⑴.屋形船から見る花火は特別!
江戸時代の昔から、屋形船を仕立て酒肴を楽しみながら両国の花火(隅田川花火)を楽しむことは、粋な江戸っ子の特別な遊びでした。夏の花火が江戸の一大イベントであった様子は、江戸時代に描かれた浮世絵に伝えられています。
現代でもその伝統は続いている一方、花火の技術は長足の進歩をとげ、世界に冠たる水準に達しています。
屋形船では陸上の混雑を横目に、料理に舌鼓を打ち、お酒を楽しみながら、ゆったりと絢爛な花火を観賞していただけます。たとえばご高齢の両親に花火を楽しんでもらうためには、屋形船は最適の選択でしょう。
船ですから、花火を見るための場所そのものが、打ち上げ地点に接近できるというのが最大のポイントになります。陸上の交通渋滞も関係ありません。
屋形船は、花火大会の実行委員会が指定した区画に進入、停泊します。屋形船の船宿が花火大会のスポンサーでもある関係から、その区画は優先的に打ち上げ地点に近くなっています。
ですから、お腹に響くような爆発音とともに、ほとんど真上に天空を満たすかのように色とりどりの火玉が広がります。
現代の打ち上げ花火は「スターマイン」と呼ばれる連発花火が主流です。全国の花火師が、世界に冠たる技術を駆使してたくさんの花火でオーケストラを奏でるのです。
屋形船からは、その連発花火の火花がまるで流星雨のように頭上に降り注ぐ光景を見ることができます。
⑵.隅田川花火大会のほかにもある
全国でも最大規模、人出でも全国一の隅田川花火大会ですが、東京ではこれ以外にも花火大会は開催されています。開催予定時期の順にご紹介しましょう。
およそ100年の伝統をもつ花火大会です。「夏の花火は足立から」というキャッチフレーズで毎年行われます。エルガーの行進曲「威風堂々」に合わせ、区の木であるサクラの名がついたスターマイン・「満開のしだれ桜」の連続打ち上げが最大の見せ場です。大会名物のナイアガラもあります。打ち上げ花火は約15,000発、打ち上げ地点は荒川の千住新橋の少し上流です。
江戸中期、享保18年(1733年)に始まった「両国川開き花火大会」を継承する、伝統、格式共に関東随一の花火大会です。東京都の隅田川で2つの会場に分けて打ち上げられます。第1会場では、計200発の花火コンクール玉を含む約9500発が打ち上げられ、大会の目玉になっています。第2会場ではスターマインなど約1万500発が花開きます。花火打ち上げ約20,000発。打ち上げ地点は第1会場が言問橋周辺、第2会場は厩橋周辺です。
江東区で開かれる、花火打ち上げ数約4,000発とコンパクトな花火大会ですが、大型の4号玉が打ち上がるほか、スターマインも楽しめます。打ち上げ地点は、なんと荒川に浮かべた台船のうえです。屋形船から見るのが最高の花火大会になります。
江戸川花火大会 8月4日(土)予定なんと、東京都江戸川区と千葉県市川市が共同して開催する大規模な花火大会です。両自治体で異なるテーマでプログラムを構成します。5秒で1000発を打ち上げるオープニングが恒例になっており、フィナーレには金色の線が垂れ下がるような金冠が天空を彩ります。花火打ち上げ約14,000発、打ち上げ地点は江戸川上流です。
このほかにも、8月4日(土)には戸田橋花火大会が予定され、秋も深まる10月13日(土)には北区花火大会も予定されています。また、空気が澄み渡る冬の12月になると、毎週土曜日19時から約10分間、お台場でクリスマスをイメージした花火が打ち上げられます。
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